酸化アルミニウムの表面処理の有無による蒸留水に対する分散性評価
概要
酸化アルミニウムの表面(疎水化)処理した物と処理なしの物の蒸留水に対する濡れ性・界面の違いを「パルスNMR粒子界面特性評価装置」、粒子径分布を「自然沈降式分離特性分析装置(LUMiReader PSA)」で評価し比較しました。
《測定対象》
粉体:酸化アルミニウム(APPIE JIS試験用粉体2)
表面処理材:アルキルシラン剤
分散媒:蒸留水
固形分濃度:0.3wt%
自然沈降式分離特性分析装置(LUMiReader PSA)の測定結果
LUMiReader PSAで測定した粒子径分布の結果。表面処理ありの方がメジアン径が大きく、ブロードな分布を持つことが分かり、パルスNMRの結果と同様、表面処理なしの方が、分散性が良いと考えられます。
また、表面処理ありの方は凝集粒子が多く存在すると考えられます。
サンプル名 | メジアン径 | 10%≦ in μm | 16%≦ in μm | 50%≦ in μm | 84%≦ in μm | 90%≦ in μm |
未処理 | 2.201 | 1.418 | 1.547 | 2.201 | 3.576 | 13.02 |
疎水処理 | 9.562 | 2.777 | 3.712 | 9.562 | 17.06 | 20.3 |
(単位:μm)
結論
酸化アルミニウムの表面(疎水化)処理した物と処理なしの物の蒸留水に対する濡れ性・界面の違いをパルスNMR粒子界面特性評価装置、粒子径分布を自然沈降式分離特性分析装置(LUMiReader PSA)で評価し比較したところ、表面処理をした物の方がRsp値が小さく、メジアン径が大きく、粒子径分布も広い為、分散性が悪いと考えられます。
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