ウェットバリア膜の密着力測定
(山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 硯里研究室ご提供)

概要

山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンター 硯里研究室より、ウェットバリア膜の遠心剥離法による密着強度試験結果をご提供頂きましたので、紹介させて頂きます。

 

ウェットバリア技術 

硯里研究室で研究されているウェットバリア膜はウェットバリア膜でありながら高いバリア性を達成しており、その実用化が期待されています。

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   TFE : Thin Film Encapsulation

 

 

水蒸気透過率 (WVTR)
     < 3.5×10-3g/m2/day

 

 

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ウェットバリアの利点

硯里研究室で研究されているウェットバリア膜はこれまでのバリア構造と比べ、下記のような特徴があります。

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ウェットバリア膜(PHPS膜)作製条件

硯里研究室で研究されているウェットバリア膜の作製方法は下記の手順になります。

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密着性の測定

ポリイミドフィルム上に作製したPHPS膜の密着力について、多検体同時密着力測定装置LUMiFracを用いて、下記の構成・手順で密着性の評価を行いました。

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装置の詳細・測定原理についてのご紹介はこちら ⇒ 多検体 接着力・密着力測定装置LUMiFrac

 

PHPS膜厚依存性

PHPSの膜厚によるポリイミドフィルムとの密着力の強度を調べました。

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上記グラフより、PHPS層は薄いほどポリイミドフィルムとの密着力が向上することが分かります。

これは、VUV光の侵入長と関係していると推測され、密着性はかなり高いことも分かります。

(cf.: 強力接着剤の密着力が14MPa)

 

VUV照射時間依存性について

膜厚依存性と同様に、VUV光の照射時間を変更したサンプルを用いて、密着力測定を行いました。

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VUV照射時間が長くなることで、密着性が向上していることが分かります。特に、初期の10分で急激に密着性が向上しています。

 

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